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mike597

けてそんな目に遭うなん

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けてそんな目に遭うなん


時はもう秋の入口に来ていた。ススキの穂が心
なしか彩りを失い始めていた。お鶴は約束通り
南の大島に戻って来たが、そこはもぬけの殻。
けど北の島の家へはもう戻らぬつもりだった。
戻ったってもう誰もいないのだから。
出港して間もなく舟は、還らぬ人となった北の
夫を乗せて漂流した。男の黒髪は真白になり同
じ人と思えぬほど皺だらけだった。医者の話で
は、マムシの毒にやられたんでは、ということ
だった。
お鶴はおじさんの行方をひたすら探し、積もっ
た雪も解け、桜に葉が出て蝉が鳴きコオロギが
鳴き、いろんな土地を歩いて回ったがおじさん
を見かけたという人はなかった。翌年も翌年も
旅をし続け、いつしかお鶴は見る影もない老婆
になったとさ。
〈 お し ま い 〉

ところで北の島のことを北の島の住人はそう呼
んでいたから私もそうしたが、南の大島に住む
人々はこの島のことを「浦島」と呼んだ。浦島
と言えばもちろんあの話だ。開けてはならない
フタを開けた野郎が三百年ワープしたというあ
のどこか妙な話だ。困っていた亀だか鶴だかを
て、オムニバスかっ
てぐらい話の筋がはちゃめちゃで現代でもその
謎は解明されてない。
そういえば浦島の山寺には、檀家(だんか)を
集めて昔話をするのが好きなことで有名な和尚
がいるらしい。和尚はかつて南の大島から浦島
へ移り住んだそうだがそれももうずいぶん昔の
ことだから、彼ならこの謎の真相を知っている
かも。。。
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